わが国の農業は、戦後の食料難を乗り切るために増産を目指して大きく変わってきました。戦後の復興期を過ぎ、昭和30年代に入るころから、化成肥料により食料増産の目的を達成してきました。
しかしながら、化成肥料の連用による弊害が生じ、地力の低下が問題視されるようになり、「地力増進法」の施行にいたりました。土壌が作物の生育に関与する影響力の大きさも認識されるようになりました。
作物生産にとって大切な地力の向上は、土壌の種類や条件により異なるが、土作りを行うとすれば、有機物の施用が基本で、有機物施用による地力改善の効果は
- 有機物は微生物や小動物の餌となり腐植に変化し蓄積される。
- 土壌微生物の餌にもなって、微生物数が増加する。
- 有機物が微生物によって分解される過程で、土壌の粘土粒子が結びつけられて団粒となり、通気性や保水性の改善となる。
- 保肥力の向上になる。

というように、有機物施用は効果があるが、目的に合った有機物の選択が重要な課題であります。
近年農業従事者の減少、高齢化により人手不足になりがちで、土作りが難しい時代となって来ました。機械化の進歩は稲わらをコンパインで直接土にすき込んでしまうために、有機物堆肥として利用する機会が少なくなってきました。今後は色々な分野から発生する資材の有効利用も大きな課題となってきております。
なかでも、牛糞や豚糞に代表される家畜家禽の糞や樹皮堆肥は、有機質堆肥の代表的なものとして利用は高まり増加の傾向にあります。(表-1)
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